青色申告って、何をしないといけないの?帳簿って何?

開業届を出しました!
この後は、何をしないといけないの?

山田琴江

開業届の提出、おめでとうございます!
個人事業主になったら、「帳簿」を作っていきましょう

帳簿って何でしょうか?

目次

個人事業主がやらないといけないことは?

開業届を出したら、晴れて、あなたも個人事業主ですね。
事業者は、あることをしなければなりません。つまり、義務ですね。
それが、取引の内容について帳簿を作成して、帳簿を保存することです。

青色申告の場合と、白色申告の場合で違いがあります。下記では、青色申告の場合について解説します。

白色申告の場合は、別の記事をご覧ください。

作成する帳簿の種類

帳簿にはいくつが種類がありますが、下記で説明します。

帳簿の保存期間・保存方法

いわゆる「帳簿」の保存期間は、7年間です。
7年間は、いつでも確認できるようにしておきましょう。

その他、帳簿ではないですが、決算関係書類、現金預金関係の取引記録、その他取引に関係する書類も、一定期間の保存が求められています。

種類内容保存期間
帳簿①主要簿(仕訳帳、総勘定元帳)
②補助簿(現金出納帳、売掛帳、経費帳、固定資産台帳など)
7年間
書類決算関係書類
損益計算書、貸借対照表、棚卸表など
7年間
書類現金預金取引等関係書類
領収証、小切手控、預金通帳、借用証など
7年間
(※)
書類取引に関して作成し、又は受領した上記以外の書類
(請求書、見積書、契約書、納品書、送り状など)
5年間
青色申告の場合の帳簿保存期間

※前々年分所得が300万円以下の方は、5年となります

国税庁HP「記帳や帳簿等保存・青色申告」▶こちらをクリック


なお、保存方法は、必ずしも紙で保管する必要はありません。会計ソフトなど電子で作成した場合は、電子(PDFなど)で保存が認められています。

国税庁HP「電子帳簿保存法の概要」▶こちらをクリック

帳簿とは?

「帳簿」という言葉を聞いても、具体的なモノをイメージできる方は少ないと思います。
帳簿には、いくつか種類がありますが、以下のように分類されます。

  1. 主要簿(仕訳帳、総勘定元帳)
  2. 補助簿(現金出納帳、売掛金元帳、固定資産台帳など多数)

下記では、主に主要簿について解説していきますね。

主要簿(仕訳帳、総勘定元帳)

主要簿は、「仕訳帳」と「総勘定元帳」の2つになります。

仕訳帳

仕訳帳とは、取引を1件ずつ仕訳の形で記録した様式で、データベースのようなもの。
この仕訳帳を元に、各種の帳簿が作られます。

具体的には、下記のようなイメージです。

青色申告の仕訳帳(イメージ)

特徴としては、「借方」「貸方」と、勘定科目が2つ並び、①取引の原因と②結果が表されます。

勘定科目とは、どんな取引なのかを表したもので、例えば、「売上」「仕入」「通信費」「交際費」や、「現金」「預金」「売掛金」「買掛金」「未払金」などがあります。

総勘定元帳

総勘定元帳は、入力した仕訳(=仕訳帳)を各勘定科目ごとに集計した表です。

具体的には、下記のようなイメージです。

総勘定元帳(イメージ)

上のイメージは、「現金」だけですが、同じように、各勘定科目ごとに集計します。
総勘定元帳のそれぞれの勘定科目を見れば、各勘定科目にどのような取引が含まれているのか、一目瞭然なんです。

補助簿

補助簿は、たくさんの種類があります。それぞれ、事業者の取引内容によって、必要な帳簿も異なります。
基本的には、主要簿を保管する内容が記載されたものですので、仕訳帳がしっかり作成されていれば、作成可能です。

ただし、固定資産台帳だけは、少し特殊になります。

固定資産台帳は、帳簿に記録した固定資産(個人事業主の方で多いのが、10万円以上のパソコンなど)の、名称や、償却方法、毎年の償却費などを記録します。簿記の知識が必要なところになりますので、必要になったら調べてみてくださいね。

青色申告の場合は会計ソフトを利用するのがオススメ

各帳簿は、手書きでも作成できますが、会計ソフトを利用するのがオススメです。

  1. 自動で集計してくれるため、金額を間違える可能性が少なくなる
  2. 仕訳さえ入力すれば、総勘定元帳などの帳簿を自動で作成してくれる
  3. 銀行口座と連携することで、取引データから仕訳に必要なデータを反映してくれる

などのメリットがあります。

利用するためのコストはかかりますが、それ以上にメリットがあると思いますよ。

起業女性がよく利用しているのが、やよい青色申告オンライン、マネーフォワードクラウド確定申告、freeeです。
それぞれ下記のボタンから詳細を見れるので、ぜひ見てみてくださいね。


今回は、開業したら必要な帳簿の種類と保存期間について解説しました。
売上や利益の有無にかかわらず、必ず取引をしたら帳簿を作る!という点を忘れないでくださいね。

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