Q:開業届はどうやって書くの?売上がないと提出できない?

開業届って、売上がないと提出できないんですよね?

山田琴江

売上や利益があるかどうかは、開業届を出すかどうかとは別なんですよ

そうなんですね!
売上がないと、開業届は出しちゃいけないのかと思ってました

目次

開業届とは?

「開業届」の正式名称は、「個人事業の開業・廃業等届出書」と言います。
新たに事業を開始した時や、事業をやめる時、そして事業所を移転する時なども提出します。

開業届は、開業日(移転などの場合は移転日)から1か月以内に税務署へ提出することが必要です。

提出方法は、直接持参してもいいですし、郵送でも、e-Taxでも提出ができます。

事業となるのは?

開業届の提出が必要なのは、あらたに「事業」を開始した時となります。
ここが難しいところで、起業女性で、まだ売上が上がっていない場合は、「私がやっていることは事業と言えるのかな?」なんて疑問に思いますよね。
事業とは、どのようなことを示すのかというと国税庁HPには、下記のように記載されています。

事業とは、対価を得て行われる資産の譲渡及び貸付け並びに役務の提供反復、継続かつ独立して行われることをいい、その規模は問いません。

つまり、①お金をもらって、②サービスの提供を、③繰り返し、自分の判断で行っているということ。
このような場合は、「事業に当たる」と言えます。

参考:国税庁HP タックスアンサーNo.6109「事業として」▶リンクはこちら

開業届の書き方

具体的に、開業届はどのように書いたらいいのか、説明しますね。

開業届の用紙

開業届(個人事業の開業・廃業等の届出書)は、下記からダウンロードできます。

書き方

開業届の書き方も、国税庁のHPに記載されています。

開業届の記載内容で、難しいところはありません。
悩むところは、屋号、職業あたりだと思います。

下記イメージの、黄色い部分

開業届

屋号については、特にない方は空欄で問題ありません。ただし、屋号付きの銀行口座を開設したい方は記載してください。

職業及び事業の概要については、変わることもあるかもしれませんが、現時点の職業を記載しましょう。
(なお将来的に職業が変わっても、開業届を提出し直す必要はありません。)
複数の職業がある方は、もっとも収入が多い職業を記載しましょう。
なお、ここに記載した職業は、事業税に間接的に影響します。ただし、実際に所得を得て、確定申告書に記載する職業で判断されますので、あまり不安になる必要はありません。

職業の記載内容について、「どうやって書いたらいいの?」と悩む方は、総務省の「日本標準職業分類」等を参考にしてみてください。

注意!必ず控えを残そう

開業届を提出する際の注意点は、必ず控えを手元に残す!ということ。
あとで控えをもらうことは、かなり困難です・・・

起業当初は、自分が個人事業主であることを証明する書類がありません。また、屋号付きの銀行口座を開設する際など、開業届の提出が求められることがあります。さらに、補助金や支援金等の申請書類として、開業届の提出を求められることがあります。

特に、郵送の場合やe-Taxで提出する際は、控えを取り忘れないよう注意してくださいね!


開業届について解説しました。
もっと具体的な書き方を知りたい方は、セミナー【起業とお金】にて解説しています。
また、税務署に直接質問してみると教えてくれると思いますので、問い合わせてみてくださいね。

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